2015年5月10日日曜日

Silver car Crash

1960年代アンディーウォーホルやロイ・リキテンスタイン、ジャスパー・ジョーンズらを代表とするポップアートが大量消費社会の正体を暴いてからメディアの急激な進化に伴いエンターテイメントやデザイン手法としてバリエーションだけは増えた。しかし、現代の情報化社会を表す作品は存在するが暴くまでに至った作品には出会っていない。それは高度情報化社会も大量消費社会の延長にあるからかもしれない。未だに大量生産でしかコストメリットを出せないファスト・ファッション、ファスト・フードがそれを物語っていると思う。ファスト化へのカウンターとして高級志向や自然趣味は一定の評価はあるものの労働やサービスの自動化による無力感、広告のイメージ支配によって消費者という快感に浸ってきた感性を目覚めさせるまでの切れ味は高級志向や自然趣味には無い。もしかすると未来はこのバリエーションの延長上にしか無いのかもしれない。勿論技術は進歩し医療の制度も上がる、ビッグデータの可能性は計り知れない。都市は機能的になり田舎の効能も享受できるだろう。しかし、一方でデザインもファッションもアートも人口知能が演算計算で処理できる伝統とハイテクを織り交ぜたエンターテイメントやファッションビジネスに過ぎなくなるだろう。この連続を断ち切れるのは、気まぐれで天邪鬼で不出来な人間の過失というべき作品かもしれない。その予感はある。